クラシックでありながら現代のファッションにも溶け込む不思議な存在、それが「ベレー帽」です。 フランス映画のワンシーンや、アートを好む人のイメージとしてもよく登場するこの帽子。
この記事では、ベレー帽の歴史やデザインの特徴、素材の違いやおすすめコーディネートまで、たっぷりご紹介していきます。
ベレー帽の歴史とルーツ
ベレー帽のルーツは古く、中世ヨーロッパと言われています。 特にスペインとフランスのバスク地方で着用されていた“バスクベレー”が、現代ベレー帽の原型とされています。 軍人や労働者の帽子としても普及していたこの形は、20世紀に入って芸術家や知識人、そしてファッションアイコンたちによって、カルチャーシンボルとして定着していきました。
特にフランスでは、ベレー帽は「知的で洗練された雰囲気」を象徴するアイテムとして愛され続けています。
ベレー帽の特徴
ベレー帽の最大の特徴は、「ブリム（つば）のない丸い形状」。
また、一般的にはサイズ調整がなく、ワンサイズで展開されることが多いですが、最近では内側にゴムや調整ベルトがついたモデルも増えてきました。
ベレー帽の素材と季節感
ベレー帽は素材によって印象が大きく変わります。 季節ごとに適した素材を選ぶことで、ファッション性だけでなく快適さもアップします。
- ウール素材：秋冬の定番。長く、コーデにクラシックな雰囲気をプラスします。
- フェルト素材：ややフォーマル寄り。美しい形を見やすく、大人っぽいスタイリングに最適。
- コットン素材：春夏ファッションにもOK。 通気性がよく、軽やかな印象でナチュラル系にもマッチします。
- レザーや合皮：モードで個性的な印象。ストリート系や辛口ファッションにおすすめ。
ベレー帽のかぶり方とコーディネート
メンズコーデ例
ウールベレー×チェスターコート×タートルネック
→落ち着いた色味で知的な大人スタイルに。眼鏡を合わせればより雰囲気UP。
コットンベレー×ストライプシャツ×ワイドパンツ
→春夏の軽やかスタイル。ナチュラルでアートな雰囲気を演出できます。
レザーベレー × ライダースジャケット × ブラックスキニー
→ ワイルドなスタイルに少しの遊び心プラス。無骨さの中に上品さを。
レディースコーデ例
ベレー×ワンピース×ロングブーツ
→フレンチガーリーな定番スタイル。赤リップとフェルトの相性も◎。
ウールベレー×ボーダートップス×フレアスカート
→パリジェンヌ風の王道コーデ。カラーはベージュやボルドーがおすすめ。
コットンベレー×ビッグT×デニム
→ストリート感を出しつつ、ラフすぎない絶妙なバランス感に。
ベレー帽が似合う顔型や髪型は？
ベレー帽はブリムがない分、顔の形が強調されやすい帽子ですが、かぶり方次第でどんな顔型にもフィットします。
- 丸顔：サイドにこだわって高いさを出すとバランスが良くなります。
- 面長：浅めにかぶることで縦のラインを強調しすぎず、調和がとれます。
- ベースタイプ：髪を少し出して横広をカバー。 柔らかい印象に。
髪型はショート・ボブ・ロングすべてOK。 アップスタイルや団子のヘアに合わせておしゃれ上級者のテクニックです。
ベレーキャップは誰でも使いやすい万能アイテム
「なんだかんだが高そう…」と思っていた方も、実はベレー帽は非常に使いやすく、スタイリング次第で誰でも自分らしい印象に仕上がる優れものです。
まずはベーシックなブラックやグレーから試してみてください。そして慣れてきたら、素材やカラーで季節感を楽しんだり、個性的なデザインに挑戦してみたりするのもおすすめです。
まとめ
ベレー帽は、歴史的な背景や素材ごとの表情、かぶり方によって多様な印象を演出できる魅力あふれるアイテムです。
「ちょっと違う自分になりたい」と感じた時、あなたもぜひベレー帽を手に取ってみてください。新しい自分に出会えるかも知れません。
コメント