近年、ストリートからアウトドア、ミニマルなファッションまで幅広いスタイルで見かけるようになった「ロールキャップ」。
「漁師帽(フィッシャーマンキャップ)」や「ビーニーキャップ」などの別名でも親しまれ、シンプルながらも個性的なシルエットが魅力です。
さらに欧米では、「ドッカーハット(Docker Hat)」という呼称でも知られています。港湾労働者(ドッカー)が愛用していたことから、この名前が定着しました。
ロールキャップの特徴、歴史、他の呼び方、現代的なスタイリング、活用シーンまで、徹底的に解説します。

ロールキャップとは?その特徴と構造
浅めのクラウンとロールされた縁が特徴
ロールキャップは、深くかぶるのではなく、頭の上にちょこんと乗せるような浅めのフォルムが特徴的です。クラウンの縁(ブリムに相当する部分)が内側にロール(折り返し)されているため、「ロールキャップ」と呼ばれています。
- ツバなし(バイザーなし)
- 頭頂部は丸型または6パネル構造
- サイドや後頭部にロゴ刺繍・タグ付きも人気
素材はコットン、デニム、ニットなど多彩
春夏は通気性のよいコットンやリネン素材、秋冬にはウールやニットタイプも登場。カラー展開も豊富で、ブラックやベージュといった定番カラーのほか、カーキやネイビーなどのアースカラーも人気です。
ロールキャップの別名と世界での呼ばれ方
「漁師帽」「フィッシャーマンキャップ」「ドッカーハット」とも呼ばれる
ロールキャップは、漁師が寒さ対策にかぶっていた帽子がルーツであるため、「フィッシャーマンキャップ」や「漁師帽」と呼ばれることもあります。
また、欧米では「ドッカーハット(Docker Hat / Docker Cap)」という呼称も一般的です。
この名前は、かつて港で働いていた労働者(ドッカー)が防寒用にかぶっていた帽子に由来します。シンプルでタフな見た目は、現在のワークウェア・ミリタリー系ファッションとも好相性です。
呼び名 | 地域・意味 |
---|---|
ロールキャップ | 日本国内で広く使われる名称 |
漁師帽 | ルーツに由来した名称 |
フィッシャーマンキャップ | 英語圏での一般的な表現 |
ドッカーハット / ドッカーキャップ | 港湾労働者が語源の名称 |
- 英語:Fisherman Cap, Docker Cap
- フランス語:Bonnet Docker
- ドイツ語:Seemannsmütze(セーラー帽)
このように各国で呼び方は異なりますが、基本的なフォルムや用途は共通しています。
ロールキャップの歴史とルーツ
ヨーロッパの港町が起源
ロールキャップの原型は、20世紀初頭のヨーロッパの港町で誕生しました。特にドイツやフランスなどの寒冷地域の漁師たちが、冷たい風から頭を守るためにニットキャップの縁を折り返して着用していたことに由来します。
この機能的な帽子が、やがてワークウェアや軍用帽としても広がり、ミリタリースタイルの要素として受け継がれるようになりました。
ロールキャップが似合うスタイルと着こなし方
ストリート×ミニマルで旬な雰囲気に
ロールキャップは、コーディネートにアクセントを加える小物として非常に有効。特にストリート系やミニマルファッションにおいて人気です。
おすすめスタイル例:
- オーバーサイズTシャツ × ワイドデニム × スニーカー × ロールキャップ

- モノトーンコーデ × レザーシューズ × ロールキャップ

- カバーオール × チノパン × ブーツ × ロールキャップ

女性にも人気!ジェンダーレスな魅力
ロールキャップは、性別問わず着用できるジェンダーレスな帽子です。特にボーイッシュな雰囲気を加えたいときや、コーデを引き締めたい時にぴったり。
- ワンピース × デニムジャケット × ロールキャップ

- フレアパンツ × ショート丈トップス × ロールキャップ

ヘアスタイルも、ショート・ボブ・アップスタイルなど、様々な髪型にマッチします。
ロールキャップはどんなシーンで使える?
普段使いからアウトドアまで万能
見た目がコンパクトで軽量なロールキャップは、様々なシーンで活躍します。
- 普段の街歩きや買い物
- キャンプやフェスなどアウトドアシーン
- 自転車やスケボーなどアクティブな場面
- カフェ巡りや旅行スタイルにも◎
特に髪型が崩れにくい・ツバがないので前が見やすいなど、機能的な魅力もあるため、近年再注目されています。
ロールキャップを選ぶ際のポイント
サイズ感と浅さに注意
ロールキャップは浅めの作りが多いため、頭にフィットするサイズ選びが大切です。大きすぎると浮いて見え、小さすぎるとずれやすくなります。
- S/M/Lのサイズ表記をチェック
- 試着できる場合は「後ろ下がり」にならないか確認
- 伸縮性のある素材なら幅広い頭の形に対応
季節感と素材で選ぶ
春夏はコットンやデニム素材、秋冬はニットやウールが人気です。季節に合わせて素材を変えることで、年間を通して使いまわせます。
まとめ:ロールキャップで一歩先のファッションを
シンプルながらも、被るだけで「こなれ感」が生まれるロールキャップ。漁師帽という歴史的な背景を持ちながら、現代ファッションに溶け込むデザイン性も兼ね備えています。
メンズ・レディース問わず、スタイリングの幅を広げたい方にはぜひ取り入れてほしいアイテムです。
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